日本盛り場探訪記

全国の盛り場を探訪しその街の特色や居酒屋・バーなどの飲食店を紹介

【京都で安飲み編~二日目 ♯06】祇園の人気蕎麦屋「おかる」で〆のカレーうどん

若かりし頃の祇園での苦い記憶…

 あれはまだバブルの名残が燻っていた20世紀末の某夜。私は一人、京都・祇園の盛り場をウロついておりました。「腹も減ったし何か旨いもんでも食べながら飲むか」と思っていたところ、目に入ったのが上品な外装の和風ステーキ屋さん。

「おお、いい感じの店じゃん」と深い考えもなしにカラカラと引き戸を開け、美しい白木のカウンター席に腰を下ろしました。そして、スモークサーモンを前菜に生ビール~白ワインを飲んでいたところ、女将さんが「ところで、どなたはんのご紹介でウチにお見えになったんどすか?」(テキトーな京都弁でスンマセン…)と訊ねてくるじゃありませんか。

 ご紹介も何も、たまたま通りかかっただけですからね。「いえ、通りすがりの旅の者です」と正直に答えた私。その瞬間、二人の間に流れた空気は

女将さん「……え?」

私・和田「……え?」

 てな感じでした。直後「オイオイ、ただの通りすがりって、大丈夫なのかよコイツ!?」といった緊迫した空気が、板長さんをはじめカウンターの向こう側全体で一瞬にして広がっていくのがビンビンと伝わってきましたね。

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 円柱状の松阪牛のフィレステーキ(150g・レア)は、たいへん美味しゅうございました。すっかり満足してお会計をお願いしたところ、な、な、なんと衝撃のバブリー価格「30,000円也」!! そりゃこの料金設定なら、一見の客に対しては「大丈夫か?」と心配にもなりますわな……。

 動揺を悟られぬよう平然を装い支払いを済ませましたが、この最初期の経験が私に「祇園はオレのような貧乏人が気安く飲める盛り場ではない」というトラウマを植えつけたのでした。実際、それ以降というもの、私はほとんど祇園界隈では飲み食いしておりません。例外はバー祇園サンボア」と後述する蕎麦屋「おかる」くらいでしょうか。ああ、そういえば超人気店の肉割烹「安参(やっさん)」にも、運良く何度か潜り込むことができました。たしかに素晴らしいお店なんですが、果てしなく出てくるように感じられる「コース」の肉料理連続攻撃は、五十路にもなるとさすがにキツイですからねえ……。

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 てなわけで、京都に行っても、ほとんど鴨川の西側で飲んでいた私。とはいえ、心の片隅には「いつか祇園のお姉ちゃん相手に豪遊してみたい」という邪な欲望が存在していたのも事実なのであります。

私には祇園で飲む勇気はなく…

 さてさて、西院の「折鶴会館」→大宮の「新宿会館」「寛遊園」ハシゴをして、すっかり酔っぱらい気が大きくなった私は「よっしゃ、今夜こそ祇園のお姉ちゃんを相手に飲んだるぜ!!」と阪急電車に乗り込んだのでした。

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▲お姉ちゃん相手に飲む気マンマンで祇園に足を踏み入れたのですが…

 意気揚々と(たぶん傍目から見たらただのフラフラ歩く酔っ払い)祇園の飲み屋街を歩く五十路男に、さっそく客引きのお兄さんが声をかけてきました。【京都で安飲み ♯特別編】でも触れたのですが、基本的に私は客引きと話すのは嫌いではありません。なぜならば、彼らの多くは、その盛り場の情報に精通からです。

 お兄さん曰く「コロナのおかげで祇園も厳しいっす」とのこと(取材は3月中旬)。「若い女の子のいるスナックです」「1時間4000円で頑張ります」「朝までやってます」……粘りに粘って食い下がるお兄さん。でもなあ、オレ、若い女の子が苦手だしなあ。どうしようかなあ……。

※私が祇園の客引きとヤリトリしている模様や、いろいろな飲食店で飲み食いしている様子を記録した動画を、ぜひぜひご覧ください↓↓↓↓


【日本盛り場探訪記】京都の穴場で安く飲む~2日目

 客引きのお兄さんがオススメするスナックに行こうか、けっこー迷ったんですけど、結局はヤメにしました。まあ、勇気がなかったんですね。我ながら「キ○タマついてんのかよ!?」と情けなくなりますが……。

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 さすがにそのままホテルに帰るのもアレなんで、人気蕎麦屋「おかる」さんで〆のカレーうどんを食べることに。

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▲スナックには行かず人気蕎麦屋の「おかる」さんへ…

祇園で午前3時まで営業している蕎麦屋「おかる」

「おかる」さんは祇園という盛り場で午前3時まで営業しているので、飲んだ後に利用するにはピッタリ(※今般のコロナ騒動で営業時間が大幅に変更になっている可能性があります)。それもあって、祇園にある飲食店としては例外的に、私も過去何度か訪れたことがあったのでした。さすがに蕎麦屋さんで法外な料金を請求される心配はありませんからね。

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▲「おかる」さんの店内風景。壁には舞妓さん&芸妓さんの団扇や有名人のサイン色紙がズラ~ッと貼られています

 店員さんに撮影したい旨を伝えると、快くオーケーしていただいたばかりか「よかったらお読みください」と新聞記事(産経の夕刊)の切り抜きを手渡されました。当日は酔い過ぎていて文章が全く頭に入ってこなかったので、いま改めて画像を拡大して読み直してみますと……

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▲店員さんから手渡された新聞記事の切り抜き

 新聞記事などの情報によると「おかる」さんの創業は1923年(大正十二年)。当初は甘味処だったそうで、その影響なのか、いまもメニューには「あんみつ(780円)」「ぜんざい(780円)」などが載っていました。ここら辺は【京都で安飲み編一日目 ♯01】でご紹介した寺町通りの生そば常磐」さんと似てますな。

 これも新聞記事によりますと、祇園では昭和五十年代頃から飲み屋のテナントビルやスナックができ始め、飲んだ帰りに来店するお客さんが激増。それに対応するため、営業時間がどんどん伸びていったんだとか。また、壁に貼られたサイン色紙は(店の近くにある)よしもと祇園花月に出演する芸人さんのものが多いんだそうです。

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▲麺類・丼物などのメニューはコチラになります

 

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▲飲み物・オツマミのメニューはこんな感じ

  さてさて、私が頼んだのが人気メニューのひとつ「肉カレー(うどん)」(960円)。さすがに酔い過ぎていたんで、アルコールは自粛しておきました。

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▲酒は自粛して「肉カレー(うどん)」を注文

 肉は近江牛を使用。画像で緑色に見える物体は「九条葱」でございます。お箸を丼に突っ込んでみると、意外にサラサラとした触感。立ち上がる湯気でメガネが曇るのも気にせずズルズルと麺を啜ると……いや~、旨い!! 上品でホッとする味ですなあ……。

 汁まで含めて貪るように一気に完食。こうして長かった京都ロケの二日目が終了したのでありました。

■生そば おかる

・営業時間/〈昼〉11:00~15:00 〈夜〉17:00~翌午前3:00

・定休日/無休

・アクセス/阪急京都線京都河原町駅徒歩約5分 京阪本線祇園四条駅徒歩約3分

※各店舗の営業日・営業時間・メニュー・価格等は今般のコロナ騒動の影響により大幅に変更になっている可能性があります。ご了承ください

 ※【日本盛り場探訪記】京都ロケ一日目の動画はコチラになります↓↓↓↓


【日本盛り場探訪記】京都の穴場で安く飲む~1日目

※【日本盛り場探訪記】京都ロケ三日目の動画はコチラになります↓↓↓↓


【日本盛り場探訪記】京都で安く飲む~3日目

★ユーチューブ和田チャンネルの新シリーズ「ぶらり一献 飲み散歩」もスタートしました。よろしかったらご覧ください!!


熱海の海辺の繁華街「渚町」で昼飲みしてみました×3軒【和田二郎のぶらり一献飲み散歩】