日本盛り場探訪記

全国の盛り場を探訪しその街の特色や居酒屋・バーなどの飲食店を紹介

【京都で安飲み編~二日目 ♯05】横丁好きの人必読!? 四条大宮「寛遊園」のスナックで飲む

「新宿会館」からの帰り道に飲み屋横丁「寛遊園」へ

 阪急京都線・大宮駅近くの「新宿会館」にある「Bar M's」さんでデュワーズハイボールを飲んでいた私・和田二郎は、途中で見かけた飲み屋横丁「寛遊園」について、グラスを傾けながら調査を開始したのでした。「ひょっとしたら〈旧青線地帯〉なのかもしれない」と考えたからです。

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〈青線〉とは売春防止法施行以前に非合法で売春が行われていた地域の俗称。他方、公認で売春が行われていた地域の俗称が〈赤線〉です。旧青線&赤線地帯(さらに言えば闇市)が飲み屋街へと転じているケースは非常に多く、盛り場の成り立ちを知る上では押さえておきたいポイントになるのです。旧青線地帯の飲み屋街として有名なのが、たとえば新宿の「ゴールデン街。私が現在住んでいる熱海にも「渚」という旧青線地帯の飲み屋街があります。また、かつて暮らしていた東京・西荻窪の「柳小路」も、戦後の一時期は闇市~青線地帯だったと言われています。

渡辺寛氏の怪ルポルタージュ『全国女性街ガイド』

 さて、「寛遊園が旧青線地帯だったのか否か」を確認するため、カメラバッグから取り出した一冊の本。それが渡辺寛氏による怪ルポルタージュ『全国女性街ガイド』であります。 

 この本は、もともと昭和30年に発行されたもので、平成26年にカストリ出版から復刻されています。内容は「日本全国に散在する赤線をはじめとする売春地帯350箇所のルポルタージュ」。さっそく「京都」について書かれている章を見てみると「四条大橋の街娼」といったかなりマニアックなものや、あるいは「中書島」「橋本」「伏見橦木町(しゅもくちょう)」といった京都郊外地域の遊里についてまで触れられているのに、四条大宮の「寛遊園」については一切記述がありませんでした。てことは青線(あるいは赤線)ではなかったということなのでしょうか……。

「まあ、百聞は一見にしかず。とにかく行ってみよう」……こうして「新宿会館」を後にして「寛遊園」へと向かったのでした。

※私が「寛遊園」で飲んでいる様子を記録した【日本盛り場探訪記】京都編二日目編の動画をぜひご覧くださ~い。お願いですからチャンネル登録もヨロシクです↓↓↓↓


【日本盛り場探訪記】京都の穴場で安く飲む~2日目

じつは二十数年前に訪れていた「寛遊園」

 動画では触れていないのですが、記憶をたどってみると、じつは私、二十数年前にこの「寛遊園」を訪れたことがありました。その当時も酔っていたのでうろ覚えではあるのですが、たしか「寛遊園」にある小料理屋で「京都で労働者が飲むような店を教えてくれ~!!」とか何とかクダを巻いていたような……(それで教えてもらったのが京都タワー横にある「サルベージ」と名付けられた独特の煮込みを出す「へんこつ」というお店でした)。

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 久々に足を踏み入れた「寛遊園」は、横丁としてはかなり規模(?)が大きく「こんなに広かったっけ?」と戸惑いながら、フラフラ歩き回ります。もっとスナック系の店が多いと思っていたのですが、居酒屋や割烹系の飲み屋さんも目につきました。なぜか半分くらいのお店が休業していて、これはやっぱりコロナ騒動の影響なのでしょうかね……(取材は3月中旬)。

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▲「寛遊園」は飲み屋横丁としては想像以上に広かったです

入ったスナックで撮影を断られたものの…

 グルグルとあてどなく彷徨った後「めんくい」と書かれたスナックへ。玉袋筋太郎さんじゃないですけど、じつは私も昔から「スナック飲み」が大好きなんですわ。もう時効でしょうから告白しますが、15歳の春に横浜の戸部という町でスナック・デビューを果たしております……。

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「めんくい」さんのドアを開けて店内に入ると、カウンター席に常連さんが2人。しかしママさんの姿が見当たりません。常連さんによれば「買い物に行ってる」とのこと。仕方がないのでカウンター席に座りボンヤリしていたら、しばらくして買い物袋を下げたママさんが戻ってきました。さっそく撮影の件を切り出すと「そういうの、好かん」とのお返事。はあ……それなら仕方ないですね。

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▲「寛遊園」をウロウロてして「めんくい」というスナックへ…

 撮影がNGになったからといって、すぐに席を立つのは失礼というもの。芋焼酎の水割りを頼んでチビチビ。「めんくい」さんは36年前にオープンし、いまでは「寛遊園」では最も古いお店のひとつなんだとか。貫祿十分のママさんとあれやこれや話をするうちに「他のお客さんや私を撮らないんだったら」と撮影を了承していただきました。いや~、すんません、ありがとうございます。

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▲お通しとして出てきた「ヤキソバ」。大好物なんでラッキー!!

 話のついでにママさんに「ココ(寛遊園)は青線ではなかったんですか?」と訊いてみたところ、そうではなくて屋台が並んでいたんだそうです。そして1963年(昭和38年)に大宮駅(旧・阪急京都駅)~河原町駅(現・京都河原町駅)間が延伸開業するまでは大宮駅が終点だったこともあり、屋台をはじめ大宮駅周辺はたいそう賑やかだったんだとか(私の眼にはいまも賑やかに見えましたが……)。

※取材旅行後、自宅に帰って昭和28年の地図で確認してみたところ「寛遊園」周辺は「空地」となっていました。その空地に屋台があったんでしょうか(「近代京都オーバーレイマップ」を参照させていだきました)

近代京都オーバーレイマップ

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▲昭和28年の地図では「寛遊園」周辺は「空地」になってました

「青線」という言葉に触発されたのか、それからは「島原遊廓」について語り始めたママさん。さらには「五条楽園」「中書島」「宮川町」などの色街についても、いろいろと教えていただきました。たいへんありがたかったんですが、いやしかしママさん、アナタいったいお幾つなんですか……!?

 ママさんとお喋りするうちにすっかり酔っ払い「めんくい」さんの店舗データを聞き忘れてしまいました。最後に地図だけ貼っておきます。スンマセン……。

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