日本盛り場探訪記

全国の盛り場を探訪しその街の特色や居酒屋・バーなどの飲食店を紹介

【京都で安飲み編一日目 ♯04】 名店発見!!「よこやまろうそく」で飲めただけでも京都に来た価値があった!?

先斗町は私には敷居が高すぎるように感じて…

 京都のマニアックで大衆的な飲酒スポットのひとつ「四富会館」のスナックで飲んだ後(詳細は前回の記事参照)、次なるお店を探して四条通りを東に移動した私・和田二郎は、鴨川の手前で左に折れて花街の先斗町を視察することにしたのでした。

※京都には祇園甲部、宮川町、先斗町上七軒祇園東の5つの花街があって、これを総称して「五花街(ごかがい)」と呼んでいるそうです

 提灯や店の薄明かりで照らされた路地は、いかにも京都っぽくて風情があります。ただ「オレには似合わねえな」と感じてしまうのも事実でして……。

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 カメラ片手に歩いていると、20年近く前に先斗町にある「おばんざい(京都の惣菜)」の店で飲み食いしたことを思い出しました。味の記憶はまったくないのですが、やたら値段が高かったことだけはハッキリと覚えています。まだ若かった私は「こんなに値の張るモノは、もはや「惣菜」とは言えんでしょ!!」と憤慨したものでした(まあ、おばんざいではなく酒の値段が高かったのかもしれませんが……)。

 そうそう、あの頃は京都が苦手だったんだよなあ。何か気取ってる感じがして。それが嫌で、仕事で京都に来るときは意地になって「安く飲める店」「気取ってない店」を探すようになったんです。そうやって街を探訪しているうちに、この古都の奥行きの深さというか、引き出しの多さや底力に触れていくことになり、いつしか「京都って、やっぱスゲーなあ」と感じるようになっていたのでした。

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 とはいえ、いまの貧乏な私にとって先斗町に漂う雰囲気は、どうにも敷居が高すぎるように感じられて……。今回のテーマは「京都で安く飲む」ですしね。ソソクサと逃げるように、西隣の木屋町通り」方向へと移動したのであります。

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先斗町。京都っぽくて風情がありますが…

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木屋町通り周辺の飲み屋街。大衆的で落ち着きます。上の写真との落差が…

木屋町通り周辺で偶然「たかせ会館」を発見

 木屋町通り(高瀬川)の西側一帯は大衆的な飲食店がゴチャゴチャ密集していて、いや~落ち着きますわ。このエリアにはファッションヘルスやピンサロなど、店舗型の風俗もいくつか営業しております。

 猥雑とも言える景観に、俄然「水を得た魚」状態になった私。足取りも軽く「そうだ『きみや』でビフカツでも食うか」と、過去に一度だけ入店した(できた)ことのある人気居酒屋へ向かったものの、案の定というか何というか絶賛満席中。「じゃあ木屋町サンボア』(バー)でも行こうかな」と歩いている途中で……ンン? ふと目にした飲み屋ビルに「たかせ会館」という文字が掲げられているじゃありませんか!!

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▲偶然見つけてしまった「たかせ会館」の文字

「四富会館」で飲んでいたときに、たまたま隣り合わせたお客さんから木屋町通り周辺にもふたつほど『会館』がある」と教えられてはいたのですが、まさかこんなかたちで偶然見つけることになろうとは……。ちゅ~か、過去の京都旅行でもこの一帯は何度か彷徨していたにもかかわらず、まったく「会館」の存在に気がつきませんでしたわ。

 しかも自宅に帰った後、グーグルマップであれこれ調べていたら、この「たかせ会館」の北側に「麗峰会館」という建物が隣接していることも知りました。ビデオを見返してみたところ、当日はその「麗峰会館」にも足を踏み入れ飲み屋を物色していたシーンが記録されていたじゃありませんか。いや~、酔っていたとはいえ、ホント情けない限りですわ……。

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たかせ会館にある割烹「よこやまろうそく」に入って大感激

 とにもかくにも「会館」という文字を見てしまったからには素通りできません。「会館」とは、ある意味「京都での安飲み」の象徴的存在でもあるからです。さっそく潜入調査をスタート!! まずは階段を上り、2階のお店を視察。

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▲「たかせ会館」の2階。よさそうなお店が並んでおります

 いやいや、なかなかよさそうなお店が並んでいますな。個人的には「立ち呑み トレセンというワインバーが気になりました。ちょっと小腹が減っていたもんで。ワインバーなら何か食うもんがあるだろうし。それに安そうだったし……。

 ひとまず「飲酒候補」として保留し、今度は1階へ。そこで小さな割烹らしきお店を発見。扉の格子窓(?)から中を覗くと、お客さんはおらず、大将らしき男性がギターの練習をしていました。何となく面白そうに感じたので入店。それが「よこやまろうそく」だったのです。

※私が京都遠征での一日目に「よこやまろうそく」さんで飲み食いする様子を動画でご覧ください↓↓↓ チャンネル登録もよろしくお願いいたします!!


【日本盛り場探訪記】新型コロナ騒動の最中に京都の穴場で安く飲む~1日目

 

※ブログが追いついていないんですが「京都遠征2日目」の動画もアップしています

↓↓↓↓↓ぜひご覧ください↓↓↓


【日本盛り場探訪記】新型コロナ騒動の最中に京都の穴場で安く飲む~2日目

 

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▲「たかせ会館」の1階。右手前が「よこやまろうそく」

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▲「よこやまろうそく」の入口

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▲入口から見た店内風景。けっこーカジュアルです

 店内はカウンター席のみ。写真をご覧いただければ分かるように、かなりポップというかカジュアルな内装であります。さて、誰もが疑問を抱くであろう店名の由来についてですが、これは大将のご実家が、現在も和蝋燭のお店を営んでおられるからだそうです(このお店でも和蝋燭を販売していました)。

 カウンター席に座り何気なく「京都の酒を飲みたい」と漏らしたら……あわわわわ、出てくる出てくる!! このお店はアルコール類、特に日本酒の品揃えがメチャクチャ豊富なようでした。

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▲軽い気持ちで「京都のお酒が飲みたい」とリクエストしたら出てくる出てくる…

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▲黒板に書き切れないほどのお酒の品揃え

 私が選んだのは「神蔵(KAGURA)純米酒 無濾過生原酒」(松井酒造)。濃厚かつ複雑、とにかく印象深い味わいでした。

 さて、入口の提灯に「にほん酒と ろうそくと おだし」と書いてあるように、最初と最後に「おだし」を出すのがこの「よこやまろうそく」さんのスタイル。「だしで始まり、だしで終わる」わけです。そんなことを書くと堅苦しいお店のように感じるもしれませんが、まったく心配無用。大将が非常に気さくな人柄なので、和やかな雰囲気のなかで酒を飲むことができます。

 素晴らしいお通しをいただいていたら、どんどん空腹感が増してきました。そこで、大将オススメの「さば寿司」(1切350円)を注文。目を見張るほど身が厚い一品を醤油もつけずに頬張ると……いや~、酢や塩の具合も絶妙で、まさしく逸品。感服いたしました。

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▲お通しも凝っています

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▲見てくださいよ、この鯖の身の厚さを……!!

〆に食べた「鴨のおだしの中華そば」も絶品!!

 二杯目の酒は、奄美黒糖焼酎「れんと」。大将によると、この「たかせ会館」は京都で二番目に古い「会館」なんだとか(ちなみに「よこやまろうそく」さんは創業3年目だそうです)。

かす汁」も非常に気になったのですが、〆にいただいたのは「鴨のおだしの中華そば」(1/2玉・600円)。鴨のロースと鴨のおだんご(軟骨入り)がプラスされています。鴨だしの芳醇な旨味を感じさせながらもアッサリとした一杯で、まさに〆にはピッタリ。そして、大将に勧められるままに山椒を挽いてみると……オオッ、香りが鼻から抜けていき、何とも華やか!! 「中華そばに山椒?」と半信半疑でしたが、これはウレシイ発見でした。

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▲「鴨のおだしの中華そば」。1/2玉でもオーダー可能

 ラストは甲殻類で取ったおだしをいただいて終了。「さて、時間も時間だしそろそろホテルに戻るか」と御会計をお願いしてビックリ。これだけ贅沢で楽しく美味しい時間を過ごしたのにたったの2800円だったんです。いや~、ホントにいいんですか……?

 大衆的な店が集まるこのゴチャついたエリアで、こんな素敵な割烹に出会えるとは……。「よこやまろうそく」さん、間違いなく名店であります!!

■よこやまろうそく

・営業時間/17:00~23:00

・定休日/水曜日

・アクセス/阪急電鉄京都本線・京都河原町駅から徒歩約2~3分

食べログ

https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260201/26028018/

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