日本盛り場探訪記

全国の盛り場を探訪しその街の特色や居酒屋・バーなどの飲食店を紹介

【京都で安飲み編一日目 ♯03】 四富会館のスナック「美代桂」で癒されながら酔っぱらう  

京都には「会館」と呼ばれる古き良き飲み屋スポットがある

 京都には「会館」と名づけられた飲み屋ビルのような、あるいは飲み屋横丁のような場所がいくつか残っています。たとえば阪急西院駅「折鶴会館」や阪急大宮駅の「新宿会館」など。京都駅から徒歩数分の「リド飲食街」も「会館」という名称こそついていないものの、同系統の場所だと言えるでしょう。いずれも古く趣のある建物に、あまり大きくない大衆的な飲み屋さんが密集しているのが特徴で、その景観は呑んべえの飲酒魂を激しく掻き立ててくれるのでした。

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 さてさて、四条烏丸近辺にあるホテルにチェックインして夜飲みに備え仮眠をとった私・和田二郎は、ちょっと寝過ごした後、素敵な飲み屋さんを探すべく四条河原町方面へと徒歩で移動。いや~しかし、京都は良さそうなお店が多すぎて目移りしちゃいますなあ……。なかなか入るお店を決められぬまま、辿り着いたのが「四富会館」だったのであります。

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四条通りから富小路を北へ入ったところにある「四富会館」

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▲細い通路の両側には良さそうな飲み屋がビッチリ並んでます

1959(昭和34年)までは砂糖の卸問屋だった四富会館

「四富会館」は四条通りから富小路を北へ30メートルほど入ったところにあります。位置的には阪急烏丸駅と京都河原町駅のちょうど中間くらいになるでしょうか。じつは私、過去に何度かこの「四富会館」を訪れたことがあったのです。その際は、いつも2階にある洋酒&喫茶「アイエン」さんにお邪魔していました(店名の由来は亡くなられたマスターが愛煙家だったためと仄聞しております……)。店内には昔懐かしいジュークボックスが置かれ、素敵なママさんが私のような無粋な田舎者にも優しく接してくれて、とても居心地が良かった記憶があります。

 しかし取材当日、残念ながら「アイエン」さんは営業している様子がありませんでした。「それならば……」と、会館の1階へと侵入することにしたのであります。

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▲かつて何度かお邪魔したことがある2階の「アイエン」さんでしたが…

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▲会館の1階通路に侵入。何とも趣のある景観です

 1階の通路は約45メートル。かなり長いですなあ。もともと1959年(昭和34年)に飲食店になる前、「四富会館」は砂糖の卸問屋で、この長い通路の先には現在もまだ当時の「蔵」が残っているのだとか。キチンと確認したわけではないのですが、通路の両側に並ぶ飲食店は、おそらくカウンター席のみ。時折、酔客の話し声や笑い声が漏れ響いてきます。 一見の客としては、どのお店の扉を開けるべきか逡巡してしまい、けっきょく入るお店を決められないまま、気がつけば通路のドンツキまで行きついていました。そこで覚悟を決めて突き当たりにある「美代桂」と書かれたお店のドアを開けたのであります(※実際は四富会館にはフレンドリーな名店が揃っているそうです)。

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▲長い通路の突き当たりにある「美代桂」というスナックに入店

 ※私が京都遠征での一日目に「美代桂」さんで飲み食いする様子を動画でご覧ください↓↓↓ チャンネル登録もよろしくお願いいたします!!


日本盛り場探訪記 新型コロナ騒動の最中に京都で安飲みしてみた~1日目

素敵で気さくなママさんと会話が弾み酒が進む!!

「美代桂」さんはママさんが一人で切り盛りするカラオケスナック。お店を始めてからかれこれ30年になるそうです。取材&撮影の件をお願いすると、快く承知してくださいました。ありがとうございます!!

 お酒は芋焼酎(白浪)の水割りを注文(一杯500円・ボトルキープは3500円)。お通しもなかなか凝ってます。特にお豆腐の真ん中に穴を掘って(?)醤油を垂らしているのには感心させられましたね。

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 インターネットで検索すると「京都の上京・中京・下京の料飲組合が作った、安心のお店マップ」と謳われた「おいでやすマップ」というサイトで「美代桂」さんが紹介されています。そこには「安心料金のふれあい広場。いろんなお話が楽しめます。有情と同情のあふれる酒場です。ママが心の病気を癒してくれます」との文字が。

 その言葉通り、美代桂ママは一見の客である私にも気さくにしゃべりかけてくれます。おかげで会話が弾み酒が進む~!! 旅先の初めて入ったスナックで、こんなにホンワカした気分を堪能させてくれるなんて、いや~イイお店ですなあ……。

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▲美代桂さんの店内風景。奥にカラオケがあります

 

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▲お通しもなかなか凝ってます。真ん中のお豆腐に注目

お客さんから京都の「会館事情」を徹底取材!?

 こうして「四富会館」のスナック「美代桂」さんでゴキゲンな酒を飲んでいた私・和田二郎でありますが、たまたま隣り合わせたお客さんが(先述した)「アイエン」のママの息子さんだと知りビックリ仰天。そしてママさんが4年に前にお亡くなったことを教えていただいたのでした。そうだったんですか……ご冥福をお祈りいたします……。

 息子さんからは京都にある「四富会館」以外の「会館」についても、いろいろと教えていただきました。特に木屋町にも『会館』がふたつほどある」という情報は貴重でありがたかったです。感謝します!!

↓↓↓京都の大衆的な飲み屋さんについてまとめられた『らくたび文庫 No.033 京の大衆酒場 本日呑みます!』(発行所/株式会社コトコト 編集・制作/株式会社らくたび)。京都で気取らず安く飲みたい人は必読。当エントリーにおける四富会館の歴史&通路の長さ等についても参考にさせていただきました。「らくたび文庫」には他にも定食屋さんを特集した本など魅力的なラインナップが揃ってますよ~

 その後は、美代桂ママのお人柄を慕う女性の常連さんが仲間を連れて来店。カラオケを歌い始めました。一説によると、奥にまだ「蔵」が残っているため音が反響し、このお店でカラオケを歌うとより一層上手に聴こえるんだとか(真偽は不明)。

「さて、そろそろ河岸を変えるか」と御会計を頼んだところ、驚きの値段に腰を抜かしてしまいました。何と衝撃価格の2000円。いやいや、もう一度ちゃんと計算し直してくださいよ~とお願いしても、やっぱり2000円のまま(芋焼酎水割り500円×3杯+お通し500円)。京都のド真ん中と言ってもいい場所にあるスナックでこの安さとは……。いや~、感激いたしました!!

■美代桂

・営業時間/17:00~23:00

・定休日/日祝

・アクセス/阪急電鉄京都本線・京都河原町駅から徒歩約5分

・「京都おいでやすマップ」に載っている美代桂さんのページ

http://www.kyoto-oideyasu.com/nakaryou/miyoka176.htm