日本盛り場探訪記

全国の盛り場を探訪しその街の特色や居酒屋・バーなどの飲食店を紹介

【沼津市 朝~昼飲み編♯03】シブくて旨い居酒屋「たか木」は毎日13時~絶賛営業中!!

かつては御殿場線(沼津~国府津)が東海道本線だった!? 

 以前にも書きましたが、沼津には「飲み屋街らしい飲み屋街」はほとんどなく、街全体に飲食店が散らばっている印象があります。とはいえ(飲食店に限らず)戦前から続くような古い店は、ほとんど南口一帯にしかありません。というのも、もともと沼津駅には北口がなく、北口が新設されたのは1957年(昭和32年)のことだったからです。

 沼津駅の歴史については「かつては御殿場線東海道本線だった」という事実にも触れておかねばならないでしょう。1934年(昭和9年)に熱海市から函南町へと抜ける「丹那トンネル」が完成する前は(箱根を迂回するために)御殿場駅を経由していたのです。

f:id:wadajirou:20200307185431p:plain

▲かつて東海道本線沼津駅から御殿場駅を経由して神奈川県の国府津駅へ繋がっていた

  御殿場線には急勾配なエリアがあり、東京を目指す上り車両はそれに備え、沼津駅で(急坂を登るパワーのある)機関車を取り付ける必要がありました。そのため、全ての旅客列車・貨物車両沼津駅で長時間停車することになり、その間に駅弁や土産を購入するお客さんが多かったといいます。

 当時は、その様子を「沼津まではヌマズクワズ(飲まず食わず)」と表現したそうで、三木鶏郎作詞・作曲の鉄道唱歌『僕は特急の機関士で』(1950年発売/歌:森繁久弥丹下キヨ子三木鶏郎)では、丹那トンネル開通後ではありますが「沼津食わずの三等車」と歌われています。

★↓↓↓Amazonアソシエイト始めました。たいへん恐縮ですがお買い物をするなら下記のバナー経由でご購入いただくと和田二郎がいろいろ助かります。どうかお願いいたします…

酔い醒ましに沼津の遊廓があった八幡町周辺を散策

 さてさて、前回の記事で紹介した「酒蔵かわむら」さんで朝~昼酒を堪能した後は、酔い醒ましを兼ねて南口周辺を散策。まず訪れたのがアーケード仲見世商店街」と、その南側に続く「新仲見世商店街」でした。

f:id:wadajirou:20210106143008j:plain

沼津駅南口から見た「仲見世商店街」の入口

 

f:id:wadajirou:20210113131622j:plain

仲見世など南口一帯では沼津を舞台にした人気アニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』のポスター類がアチコチに……

f:id:wadajirou:20210106170702j:plain

▲まったく「新」な感じはしないのだがそれが魅力的な「新仲見世商店街」

 これは沼津に限らず各地方都市に共通する問題なのですが、やはり地元の商店街はそれほど賑わっている感じはしませんでした。ただ、沼津に関して言えば、「仲見世」や「新仲見世」周辺(添地町・銀座通りなどなど)にはかなりの数の飲食店があります。「沼津で飲もう」と考えている方は要チェックのエリアでしょう。

 その後は、かつて沼津の遊廓や赤線があったと言われる「八幡町」「末広町」あたりを視察。ちなみに、いまから約60年前に渡辺寛氏が著した怪ルポルタージュ『全国女性街ガイド』には「密集している赤線は末広町浅間神社脇〉と千本松原にある」と書かれていました。興味のある方のために、八幡町周辺の地図を貼っておきましょう。

※昭和30年頃、日本各地の赤線などをルポした歴史的にあまりにも貴重なガイドブック『全国女性街ガイド』はカストリ出版より復刊されています

 大手町の交差点で昼飲みできそうな居酒屋を発見!!

 あてもなくフラフラと彷徨ううちに、気がつけば「酒蔵かわむら」さんの近くまで舞い戻っていた私・和田二郎。そして「さんさん通り」と「旧国一通り」が交わる大手町の交差点で昼飲みできそうな居酒屋を発見したのでした。それが「たか木」さんです。

※私が「たか木」さんで飲み食いする動画をユーチューブでご覧ください↓↓↓


【日本盛り場探訪記】静岡県沼津市 朝~昼飲み編

 急いで道路を渡り、渋い外観のお店の前へ。アポなし取材を申し込んだところ、快くオーケーを出してくれたのでした。ありがとうございます!!

 

f:id:wadajirou:20210106144801j:plain

▲大手町の交差点近くにある渋い外観の「たか木」さん

f:id:wadajirou:20210106160828j:plain

▲暖簾を潜るとカウンター席が目に入る

f:id:wadajirou:20210106160909j:plain

▲小上がりもあって想像していた以上に広い印象

 この「たか木」さんは、開業してから18年目。もともと定食屋をやっていた関係もあり、現在も昼の13時からお店を開けているそうです(閉店は「23時目標」とのこと)。しかも、ほぼ休みなく毎日営業しているというんだから素晴らしすぎます!!

f:id:wadajirou:20210106150128j:plain

▲食べ物のメニューはこんな感じ。焼鳥が安くて旨い

f:id:wadajirou:20210106150141j:plain

▲飲み物類のメニューもかなり豊富

 最初に注文したのはレモンサワー。お通しは筍煮とサラダだったんですが、これが旨い!! 私の経験から言わせていただくと「お通しや突き出しがシッカリしている店は、まず間違いなく他の料理も美味しい名店」であります。

★かつて私・和田二郎が編集した東京のノスタルジックな町中華&定食屋さんのガイド本です。よろしかったらお買い求めください。いろいろ助かりますんでよろしくお願いいたします…

 後から常連さんに教えていただいたのですが、このお店は焼鳥も安くて美味しいそうです(そのお客さんは帰りに10本ほどテイクアウトしてました)。それを知らず、夜に焼鳥を食べようと考えていた私は「モツ煮」と「しらすおろし」をオーダー。もちろんコチラも美味でした。

f:id:wadajirou:20210106150122j:plain

▲お通しが旨かったんで「この店は当たりだ!!」と確信

 二杯目からは芋焼酎の水割りにチェンジ。そして読書に耽りました。読んでいたのは「ソープに行け!!」のキメ台詞で有名な北方謙三先生の『さらば、荒野 ブラディ・ドール(1)』。沼津(作中ではN市と表記)を舞台にして書かれたハードボイルドのシリーズ第一巻です。

 むかしから北方先生の作品が大好きで、講演会やサイン会にもお邪魔したことがあります。サイン会で握手していただいた際、北方先生は私の目を睨みながら「何か言いたいことがあるだろう?」と訊ねてくるじゃありませか。咄嗟に「死ぬまで読み続けます!!」と答えた私。すると北方先生は「死ぬまでか……フフッ、そいつは大変だな」と微笑むや、私の手をグ~ッと強く握りしめたのでした。

 スンマセン……「死ぬまで」と言った割りには最近あんまり読んでないんですが、これを機会にまた耽読します!!

 沼津を舞台にした「ブラディ・ドールシリーズ」、もともと角川文庫で出ていたのですが、いまは角川春樹事務所からも刊行されているようです。そういえば、角川春樹さんにも以前取材で何度かお目にかかったことがあります。いろいろと毀誉褒貶は激しいのでしょうが、実際にお会いしてみるとたまらなく魅力的な方でした。

 たしかに口にする言葉はブッ飛んでいて「おいおい、大丈夫か?」と感じたのも事実です。しかし、それを含めて非常にスケールが大きく、ずっと圧倒されっぱなしでしたね。「いまの日本にもこんな傑物が存在していたんだ」と感動したことを覚えています。誤解を恐れず書けば「とてつもなくチャーミングなキ○ガイ」とでも言いましょうか……。※もちろんコレは最大級の賛辞です、念のため。

 読書の後は、マスターと常連のお客さんから沼津の飲食事情について、貴重なお話を聞くことができました。ありがとうございます!!

 安くて旨くてとても居心地のいい居酒屋「たか木」さん、もしもこんな店が近所にあれば、絶対に足繁く通うことでしょう。

■たか木

・営業時間/13:00~(閉店は23時目標)

・定休日/不定

・アクセス/沼津駅南口から徒歩約5分

★沼津で夜飲みした時の動画も貼っておきます。ぜひご覧ください(サムネイルを変更してますが動画は以前アップしたものと同じです) 


静岡県沼津市~夜飲み編「居酒屋・バー・町中華・スナック突撃取材」【日本盛り場探訪記】

★沼津の隣町である三島でも飲み食いしてます。よかったら動画をご覧ください。チャンネル登録&高評価していただけると嬉しいです~


静岡県三島市 昼飲み編【日本盛り場探訪記】

https://youtu.be/oCC-IbG9KxQ


静岡県三島市「夜飲み編」【日本盛り場探訪記】